皆さんは、急な下り坂やカーブでフットブレーキ(足で踏むブレーキ)を多用していませんか?
「減速=フットブレーキ」という認識が強いかもしれません。
そこで活躍するのがエンジンブレーキです。
エンジンブレーキに関しては、教習所などでも学ぶ基本的な部分ですが、
今一度確認してみませんか。
なぜフットブレーキだけでは危険なのでしょうか。
フットブレーキは、ブレーキパッドとブレーキローターの摩擦で車を減速させます。
下り坂で使いすぎると、それがフェード現象やベーパーロック現象に繋がります。
ブレーキを踏んでいるのに減速しない、恐ろしい状況になってしまいます。
エンジンブレーキを適切に使用されなかったと思われる、
痛ましい事故も起こっております。
2016年の軽井沢スキーバス転落事故です。
フェード現象が起こり、バスは制御不能のまま加速したとみられています。
時速約96kmまで達したバスはカーブを曲がりきれずに、
ガードレールを突き破り崖下へ転落しました。
参考文献:https://www.sankei.com/article/20170705-5JUENPXMEVIK3FD5PXQRXN2DHI/
当社でも乗用車で山道走行後にブレーキの効きが悪くなったのでみてほしい、
とのご相談がございました。
こちらはエンジンブレーキを使わなかったことで、ブレーキが焼き付てしまっていました。
重大な事故に繋がりかねないため、
いつもとブレーキの感覚が違うなと思ったら、すぐにご相談ください。
山道での運転は、ちょっとした意識の差で安全性がより一層高まります。
「下り坂では早めにギアを落とす」という基本を忘れずに、
エンジンブレーキを活用し余裕のある運転を心がけましょう。
大切な命を守るためにも、そして景色やドライブを最後まで楽しむためにも、
心にとどめていただければと思います。





